矯正歯科 orthodontics
矯正歯科治療とは
当院の矯正治療は、歯並びや顎の状態を整えることで「美しい歯並び」と「バランスの良いかみ合わせ」を目的としています。歯並びが整っていると、清潔で健康的な印象を与えるとともに、歯が磨きやすくなって磨き残しがなくなるため、むし歯や歯周病の予防にもつながるというメリットも生まれます。
矯正治療は子どもの治療というイメージがあるかもしれませんが、今は大人になってから行う方も増えています。歯並びやかみ合わせが気になったら、年齢問わず、当院までお気軽にご相談ください。
矯正歯科治療のメリット
口腔内への影響
かみ合わせや歯並びが整うと、食べもののカスが歯に残りにくくなり、磨き残しも減るため、むし歯や歯周病のリスクが低くなります。また、お口の中を清潔に保てることで、口臭の軽減や、被せ物やブリッジの持ちもよくなります。
全身への影響
歯並びが整うと、お口周りの筋肉が正しく動き、口元が引き締まり輪郭もすっきりしてきます。また、左右バランスよく噛めるため、全身の姿勢も良くなり、人によっては肩や首の凝りや痛み、腰痛などが治ることもあります。
発育への影響
頭の形は12歳までに約9割が形成されるため、小児矯正をすると顎の発育が正しく促されて、頭や顎の形も正常になり、大人になってからも後戻りしにくくなります。また、食べ物をしっかり噛めるため、身体の発育にも良い影響があります。
コンプレックスの解消
歯並びが悪いと、頭や顎の形がゆがむこともあります。矯正治療を行うことで、口元が引き締まる、姿勢がよくなるなどの効果も得られます。そしてなにより、コンプレックスが解消されて、笑顔に自信が持てるようになります。
矯正装置の種類
ワイヤー矯正
歯の表面に「ブラケット」と呼ばれる金属の装置を付け、そこにワイヤーを通して歯を動かす矯正方法です。「歯の矯正」で皆様がイメージされる、古くからあるオーソドックスな矯正治療で、あらゆる症例に対応できます。
ワイヤー矯正（審美ブラケット）
歯の表側に装着するブラケットを、金属ではなく無色透明なものを使用します。そこに通すワイヤーも白いものを使うことによって、従来のワイヤー矯正よりも目立ちにくくなります。
マウスピース矯正（インビザライン）
取り外しのできるマウスピースを使って歯を動かします。マウスピースは無色透明なため、装着していても目立つことがありません。マウスピース調整は適応できる症例に限りがあり、複雑な歯並びの場合はできない場合もあります。
矯正歯科治療の流れ
初診・カウンセリング
初めに、患者様の歯並びに関するお悩みや気になることなどをおうかがいします。その後、考えられる治療法や治療期間・費用などをご説明します。
精密検査
● 口腔内写真、お顔の写真の撮影
矯正治療を行うと、お口の中だけでなくお顔にも変化があらわれます。治療前の歯並びとお顔の写真を撮り、治療経過の比較に使用します。また「セファログラム」というレントゲンでお顔全体を撮影し、治療のために顎の骨の状態や歯並びを確認します。
● 歯型採取
患者様の歯型の模型を製作するため、歯型の採取を行います。
● 口腔内・顎・かみ合わせ検査
むし歯や歯周病の有無、顎の状態、かみ合わせなど、お口全体の状態を検査します。
その他、治療に必要な検査も行います。
治療計画のご相談
検査結果と、結果に基づいて立案した治療計画をご説明いたします。詳細な治療方法や、治療期間・費用についてもしっかりお話しいたします。ご不明点や不安なことがありましたら、どんなことでもお気軽にご質問ください。
初期治療
むし歯や歯周病があった方は、先に治療を行います。また、必要に応じてクリーニングを行います。お口の中が健康な状態になりましたら、矯正治療を始めていきます。
矯正装置の装着
装置の種類により回数は異なりますが、違和感や痛みなどに慣れやすくするため、数回に分けて少しずつ装着していきます。
歯の移動
約1ヶ月に1回通院していただき、歯の動き方を見ながら装置を調整していきます。歯を動かす期間は患者様の骨格や歯並び、装置の種類によって変わりますが、一般的には１年～3年ほどかかります。
歯の保定
歯が移動し終わったら、後戻りを防ぐための保定期間を設けます。移動したばかりの歯はまだ動きやすい状態のため、時間をかけてその場所に定着させる必要があります。保定期間も歯の移動期間と同様に個人差がありますが、約1年～2年が目安です。保定装置は主にマウスピース型で、数ヶ月に1度程度通院していただき、経過を確認します。
治療完了
歯の位置が安定したことが確認できたら、すべての治療が終了となります。きれいにした歯並びを維持するためにも、定期的にご来院いただき、しっかりとメンテナンスを行いましょう。